近年、農業や漁業の世界でもSDGsを意識した取り組みが目立っています。農業ではビニールを含むプラスチック製品をよく利用しますが、プラスチック製品は環境破壊の原因になる可能性があるため、不要になった場合はその扱いに気をつける必要があります。この記事では、農業用ビニールの処分方法を紹介しているので、ぜひ読んでみてください。
農業用ビニールは産業廃棄物
農業に従事されている方ならご存じのとおり、不要になった農業用ビニールは事業にともない排出された廃棄物なので、廃プラスチック類に分類される「産業廃棄物」に該当します。
産業廃棄物は家庭から排出されるごみとは処分方法が異なります。産業廃棄物は専用の施設で処分されますが、この施設への持ち込みも許可を持っている業者(産業廃棄物収集運搬許可を持つ業者)にしか認められていません。そのため事業者は、許可業者に産業廃棄物の収集と運搬を依頼して処分することになります。
産業廃棄物として回収された農業用ビニールはリサイクルされています。
農業用ビニールを処分する流れ
不要になった農業用ビニールの処分方法は自治体により異なります。
産業廃棄物収集運搬許可業者に委託
産業廃棄物処理業者と契約を結ぶことはたしかなのですが、自治体によっては農協等の団体を通じて委任状を提出してから業者と契約を結びます。産廃処理の契約について不明な点がある場合は地域の農協等にコンタクトをとり確認しましょう。
不要になった農業用ビニールをまとめる
不要になった農業用ビニールは、土埃、木片、金属パーツなどを取り除いたうえで折りたたみ、まとめておきます。結束には農業用ビニールと同じ素材のビニールを使うのが一般的です。
農業用ビニールの回収費用は?
農業用ビニールを産業廃棄物として処分する際は、排出者が費用を負担することになっています。この回収費用も自治体により異なるので、不明な場合は地域の農協等に問い合わせてください。
まとめ
農業用ビニールは産業廃棄物です。産業廃棄物収集運搬許可を持つ業者と契約を結び、処分することはどの地域でも同じですが、そのプロセスや方法、費用はまちまちです。資源の枯渇が危惧されるなか、持続的な社会を実現するために努力することはとても重要です。不要になった農業用ビニールを含む産業廃棄物を正しく処分してリサイクルに回すことは、農業に従事する人の務めだといえるでしょう。
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