実家のご両親も高齢になってくると、何かと物をためこんでしまいがちです。
もちろん、部屋が散らかってしまうのは高齢だけが原因ではありません。
この記事では「実家の片付けマニュアル」と称して、なぜ部屋が散らかってしまうのか、その原因や対策について紹介しています。
実家に不要な物があふれかえっていてお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
実家の部屋が片付かない原因

実家の部屋が片付かない原因はたくさんあります。片付かない原因の多くは、実家のご両親が高齢になったことにも関わるのですが、もちろんそれだけではありません。ただ、物の大切さを身にしみて感じてきた世代ですから、物のあふれる時代を生きてきた若い世代とは、考え方に大きな隔たりがあることは確かです。この隔たりが実家の片付けを難しくする大きな原因になっています。
いつか整理する」と言いつつ先延ばし
物を大切にしなければならないのは当然のことです。一昔前は、それこそ私たち人類は捨てては買い、捨てては買い、を繰り返していました。現在は、SDGsに代表される持続可能な社会を作り上げることが、世界的に求められています。リサイクルが当たり前になってきていることも、世の中が良い方向に進んでいる証しではないでしょうか。
そんな時代なのに、実家の片付けだけは遅々として進まない…こんなお悩みをお持ちの方はたくさんいます。
確かに、日本がまだ戦争から立ち直りはじめた時期を生き、高度成長期を経験し、自らの力で物を手に入れてきた高齢の親世代にとって「物」には思い入れがあります。
整理しなければならないことがわかっている高齢者でも、つい「いつか整理するから」と言いつつそのままにしてしまうのです。
ただ、このままにしてしまうと部屋にはどんどん物がためこまれ、時が経つごとに作業が大変な状況になってしまいます。
特に高齢者は物を処分することが悪いことだと思っている場合が多いので、物がたまりはじめたら要注意です。
「まだまだ使える」「もしかしたら~」
これも高齢者にありがちな思考ですが、これは同様に片付かない家に住む人の思考でもあります。物を大事にしなければならないと教えられてきた親世代は、特にこの思考になりがちです。
「まだまだ使える」「もしかしたら~」は、ご自身で経験があるという方もいらっしゃるかもしれませんが、まずその機会は訪れません。「まだまだ」ということは、すでにどこかに不調や不具合があるから「まだまだ」なのに、捨てずにとっておいてしまうのです。「直せば使える」の直すときもまず来ないでしょう。
「高かったから」
「高かったから」もありがちな捨てられない、片付けられない理由のひとつです。実は若い世代でもこの思考には陥りがちです。数年前に買った高価な衣類を、着ないのに「高かったから」という理由で手放せない…これに似た経験を誰もがしているのではないでしょうか?確かに高かった品物は捨てづらいのですが、この気持ちを乗り越えないと、どんどん実家には物がたまってしまいます。
しがらみ
これも親世代だけの問題ではないかもしれません。たとえば、結婚式や開店祝いなどでいただく贈答品は、いただいたそのままの形で押入や棚の中にしまわれていることが多いのではないでしょうか?これはまさに「しがらみ」です。しがらみがあって捨てられないというものは、実家にかなり隠されているのではないでしょうか?
迷信
これも親世代に限ったことではありません。「ぬいぐるみ」などがこれに該当します。何かこう、気持ち的に捨てにくいですよね…思い出もあるかもしれません。しかし、不要なことは確かです。捨てるには忍びないという場合は、物を供養してくれるサービスもあるので、利用してみるといいでしょう。
物に囲まれている安心感
物を捨てられない人の多くが、物に囲まれていることで安心感を覚えるようです。こういう人は、物を処分してしまうと急に不安を感じてしまうことがあるので注意が必要です。
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部屋が片付かない人の傾向

部屋が片付かない、不用品をためこんでしまう傾向がある人は、外見で見分けられるわけではありません。しかし、ほぼ共通する特徴があります。実家の親御さんには、もしかしてこのような傾向がありませんか?
衝動買いする傾向がある
衝動的に買い物をする傾向のある人は、不用品をためこむ傾向があります。本当はいらないのについ買ってしまうので、家族としては困りものです。そしてやはり使われずにそのまま放置されてしまいます。この繰り返しともなれば、片付かないのは必然です。
値段につられて物を買ってしまうような人にもこの傾向があります。安い商品を見つけると「これは得した」と感じ、さらにほかの物にまで手を出してしまうのです。
物をもらいたがる
無料で配布されている物をもらいたがる人も、物をためこんでしまう傾向があります。近隣住民が捨てる不用品をわざわざもらってくる人もいますが、多くの場合、なんの価値もない使えない物です。必要な物をたまたまもらってきて便利に使っているのなら問題はありませんが、もらってきた物がそのまま部屋に転がっているような場合は要注意でしょう。
やさしい
「やさしい」ことが「片付けられない」こととなんの関係があるのか不思議に思う人もいらっしゃると思いますが、物に感情を覚えたり、人の気持ちを考えたりするやさしい人は、つい物を捨てられなくなってしまうのです。ただ、やさしい心が生活を圧迫してしまうのでは、なんのために家で暮らさなければならないのかよくわかりません。
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あなたの実家にもきっとある捨てられない物
実家にためこまれやすい物には共通点があります。整理したいけれども整理できないこのような物品。あなたの実家にもためこまれていませんか?
洋服やバッグ

洋服やバッグはためこまれる傾向があります。これらはファッションなので定期的に購入するという人も多いと思いますが、だからこそためこまれがちです。実際、ファッション好きの人は流行に敏感だと思いますが、なぜか昔のお気に入りを捨てられないことがあるようです。この辺りには流行を超越した何かがあるのかもしれませんが、それはその人のみが知ること。結局、高級ブランドの品であろうが安物であろうが、身につけなくなってしまった洋服やバッグが、次に日の目を見ることはまずありません。ここはなんとか気持ちを断ち切ってもらい、処分する方向へと向けてあげないと、後々苦労することになります。もちろん、ご自身の古い衣類が実家に眠っていないかも確認しましょう。洋服やバッグなどのファッションについては「1年間身につけなかったら捨てる」など、ルールを作ることをおすすめします。
本・雑誌

本や雑誌は、趣味やコレクションなどが関わってくるため、なかなか処分することが難しいアイテムだといえます。しかし、本や雑誌は場所をとりますし重量もあります。最近は本や雑誌もタブレットで読めますが、どうしても冊子がいいという人はいらっしゃいます。シリーズ物で全巻そろっている場合は、古本屋に売却することも考えられますが、どうしてもこだわりがある場合は、トランクルームなどの預けられる施設の利用を検討したほうがいいでしょう。
家電

古い家電製品を処分できないという人もいます。それもほとんどはこわれて使用できない製品なのですが、なぜか捨てられないのです。その家電に愛着がある場合がほとんどですが、だからと言ってこのまま放置していても、ほかの物もたまっていく一方でしょう。レーザーカラオケなど、前時代の遺物が実家にあるという人は、そろそろ処分を検討する時期です。
家具

家具は大きく、重いので、そもそも処分しづらいアイテムのひとつです。家具は買い取ってくれる店もありますが、ブランドやアンティークとして評価されるような製品以外はなかなか買い取ってもらえません。処分するにしてもお金がかかってしまいますが、使わなくなった家具が部屋の一角を占拠しているようなら、売却や処分を検討すべきでしょう。
写真や手紙

写真や手紙は確かに処分しにくいものです。手紙はともかく、写真も人からもらったものでしょうから気持ちはわかります。しかし、写真や手紙については、デジタル社会の現在はかんたんに保存できる環境が整っています。スキャナーがあれば、ハードディスクやDVDなどにデジタルデータとして残しておくことが可能です。写真や手紙はそのままの状態では劣化していくだけですが、デジタルデータなら色あせることなく、長期間保存できます。
食器

購入するよりもいただくことが多い物の代表格が食器です。ご自身で購入した食器なら日常的に使っていると思います。しかし、人からいただいた食器は、多くの場合、使われずにそのまま放置されてしまいます。
ぬいぐるみ

写真や手紙と同様に捨てにくいのがぬいぐるみです。ぬいぐるみには思い出や感情が絡んでくるので、捨てたくてもなかなか捨てられません。どうしても捨てられない場合は、すでにご紹介しましたが、物を供養してくれるサービスの利用を検討してみましょう。
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思い出の残し方
写真や手紙、そしてぬいぐるみといった捨てにくい物については、思い出として残しておくことをおすすめします。実家のご両親のためにデジタルデータとしてまとめてあげれば喜んでくれるのではないでしょうか。ぬいぐるみも写真に収めてから処分すれば、罪悪感を覚えることはないでしょう。スマホに画像を保存しておけば、いつでもなつかしい思い出を振り返ることができます。
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快適に過ごすための部屋なのに

実家が片付かない理由はこのようにさまざまです。しかし、理由がわかってもなかなか片付けられないところに、この問題を解決する難しさがあります。
元々、家は物を置くためのスペースではありません。家は人が住む、快適に過ごすための場所であり、収納のための建物ではないのです。
人が家で快適に過ごすために必要な物はそんなにありません。普段使っている物が必要な物です。
家に必要なのは、まずどんな天候でも安心して暮らせること。食事がとれて、眠れて、仕事や勉強のために休める場所ではないでしょうか?
しかし今、実家と呼ばれる場所の多くが散らかったままになっているのは、とても残念なことです。結局、物が多すぎるためにこうなってしまうのですが、これをなんとか高齢のご両親に伝えようとしても、ほとんどの場合、不毛な論議が口論に発展し、なんの解決も見ず、時間の無駄になります。
ただ、それでもなんとかしなければ実家には物があふれる一方です。なんとかするにはどうしたらいいのでしょうか?
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実家を片付けるためには思考を変えるしかない

実家の部屋を片付けるためには、今までの思考方法を改めなければなりません。物を大切にしなければならない。これは正しいことですが、物を大切にすることと同時に、物を処分したりリサイクルしたりすることにより生まれるメリットについて考えるべきです。
役立っていない物は処分を検討
実家のとある部屋の片隅に、いつから使われていないのかわからないテーブルが立てかけられているとしましょう。きっとこのテーブルは、来客があったときに使うことを目的にその場所にあるのだと想像できます。このテーブルは役立っているのでしょうか?親御さんも高齢になると、来客をもてなすことは少なくなるはずです。1年前も同じ場所に立てかけられているテーブルは、とても役立っているとはいえません。物を処分する際は「今、役立っているかどうか」で判断すべきです。来客のためにとっておいても、数年使われないものは処分したほうがいいでしょう。
迷いは断ち切る
「捨てようか、捨てまいか」
物を大切にする人ならどうしても迷いは出てしまうはずです。一念発起して散らかった部屋の片付けを始めても、この迷いを断ち切らない限り「やっぱりとっておこう」ということになり、結局片付かないということはよくあります。
先ほども触れたとおり、今、役立っていない物はこの先も役立つことはまずありません。迷いは断ち切りましょう。
値段ではなく今の貢献度で決める
「高かったから」は、物を捨てられない大きな理由のひとつです。しかし、物を処分するときに購入時の値段を理由にすることはまったくのナンセンスです。いくら高い物でも、今、生活に貢献していない物は必要のない物です。高価なものであれば、現在も高値で売却できるかもしれないので、検討したほうがいいでしょう。
買う前に捨てる
実家に住む親御さんにこれを期待するのは難しいかもしれませんが、「買う前に捨てる」を実践することで、部屋には物がたまりにくくなります。
物を処分したらいいことがあることを説明する
物を大切にすることを教わってきた高齢の親世代に、捨てることの大切さを説明するのは難しいことです。それでも、実家にたまっていく不用品をただじっと眺めていても物事は解決しません。やはり、親御さんの心を動かすためには、物を処分するとメリットがあることを説明すべきでしょう。
家は元々、快適に暮らすためのものであり、物を保管するためのものではありません。不要な物を処分すれば部屋は広くなります。部屋の明るさが増せば心も晴れます。売却が可能な物なら、次に大事に使ってくれる人がいることも説明すべきでしょう。売却するという考え方を持たない高齢者は多いものですが、リサイクルの重要性について説明することは有意義なことかもしれません。
物と人の気持ちは無関係
贈ってくれた人の気持ちを考えると捨てられない」
いただき物を捨てられないのは相手のことを思うからです。この気持ちは否定しません。しかし、処分したからといって、今後、何かその人との関係が悪くなることはないでしょう。贈ってくれた人に対してありがとうの気持ちを持っていればいいのです。
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部屋の片付けの始め方

ここまで、捨てられずに物がためこまれていく理由や、ためこまれやすい物について説明してきましたが、結局、片付けを始めるためには、思考を変えるしかありません。そして、その思考を変えられたとしても、実は片付けを始めるのが大変です。ここからは、部屋の片付けに着手する方法について解説します。
まずはゴミ捨てから始める
いきなり物を捨てようと思ってもそれは難しいので、まずは捨てやすいものから捨てましょう。捨てやすいものとは…そう、ゴミです。ゴミなら誰でもかんたんに捨てられます。部屋の掃除から始めると考えて、ゴミ箱の中のゴミや空き缶、お弁当などのゴミを捨てます。ゴミ捨てをすることにより、これまでの「とっておくモード」から「捨てるモード」へと思考を転換させましょう。
場所を決めて片付ける
場所を絞って片付けるのもいいアイデアです。物をとっておく思考だった人が、捨てる思考法を身につけるのは大変なことです。すべての物を捨てることを考えるのではなく、少しずつ「捨てることを身につける」といいでしょう。
場所を決めて片付ける際は、捨てても問題がないものと、絶対にとっておきたいものをまず分類しましょう。ただ、絶対にとっておきたいものの中にも、捨てても問題がないものが必ず含まれているはずです。絶対にとっておきたいものを「捨てる」と判断することが、ある意味、思考法を変えるトレーニングになるといえるでしょう。
時間を決めて作業する
場所を限定するのと同様に、時間を限定して作業することも重要です。1日片付けに費やそうと思っても集中することは難しいものです。1日に数時間程度、少しずつ作業を進めていくことで、捨てる思考へと頭を転換させましょう。
使わない物はすぐ捨てる
作業を重ねるうちに、だんだんと捨てる思考が身についてきたら、すぐ捨てる習慣をつけましょう。これは捨てにくい「物」を捨てるのではなく、たとえば、ダイレクトメールなどです。ダイレクトメールは基本的に不要な物ですから、テーブルの上に放置するのではなく、その日に捨てるようにします。
捨てるためのルール作り
すでに少し触れましたが「1年着用しなかったら捨てる」など、捨てるためにルールを作ることも重要です。ルールはあくまで家庭内基準で構いませんが、甘い基準では意味がありません。部屋を散らかさずにきれいに保つためには、ルール作りがとても大切です。
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片付けるために外部のサービスを利用する

それでもどうしても実家が片付かないという場合は、外部のサービスを利用しましょう。
たとえば「貸し倉庫」は、本やレコードなどを収納しておくのにとても便利なサービスです。比較的リーズナブルな料金で利用できますし、空いたスペースを有効に使えます。しかし、そのスペースにまた物を置いてしまわないように気をつけましょう。
「不用品回収」のサービスも便利です。なかなか捨てる決心ができない人でも、業者に依頼すれば、すぐに片付けてくれます。
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まとめ

「実家の片付けマニュアル」として、片付かない家を片付けるには思考を変えることが重要であることをご紹介しました。
現在、少子高齢化社会が進行し、ゴミ屋敷の問題も深刻になっています。高齢者は、特に物をためこんでしまう傾向がありますが、もう少しすると、子供の世代も高齢化して動くことが難しくなってしまいます。実家の片付けでお悩みの方は、不用品回収など、外部サービスの利用を検討してみてもいいでしょう。まず見積りを取ってみることで、より具体的にやるべき事が見えてくると思います。
年末年始、法事などで家族や親族が集まったときに、実家の今後についてしっかり話し合っておくことも大切です。
弊社エコトラも、数多くのご実家の片付けを手掛けてまいりました。どう進めていけばよいのか、実績に基づいたご提案をさせていただきますので、お気軽にお問い合わせください。
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