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公開: 2023年9月20日

更新: 2024年3月17日

こたつを処分する方法を不用品回収業者が紹介します

リサイクル専門家 執筆記事
リサイクル専門家とは、研究者だけでなく廃棄物の適正処理、有価物の買取・販売など、リサイクル業界で実務に携わる従事者も含みます。
和彦 リサイクル専門家 北原 和彦

2006年より産業廃棄物処理業者で廃棄物の適正処理に従事。2018年よりエコトラ店長。不用品回収業者の視点で「物品の処分」や「片付けのコツ」などを発信。

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あるとたしかにうれしい「こたつ」。冬の寒い日、エアコンとは何か違う温もりを与えてくれます。しかし、こたつは稼働する期間が短く、冬以外の季節は収納スペースを圧迫してしまうか、万年ごたつとしてじゃまになる…という問題に悩んでいる人はけっこういます。また、「いつか使うだろう」と考えて古いこたつをしまいこんだままにしている人もいます。だいたいにおいて、「いつか使うだろう」というものはその後も使われることはないものです。

そこでこの記事では、こたつを処分する方法を紹介することにしました。こたつをしまいこんでいる心当たりのある人は、ぜひ読んでみてください。

こたつを廃棄処分する方法

不要になったこたつやじゃまになっているこたつは、以下の方法で廃棄処分することが可能です。

自治体の粗大ごみ収集を利用する

こたつは、ほとんどの自治体で「粗大ごみ」として処分できます。

自治体によって粗大ごみの収集方法は違いますが、大多数が採用しているのが戸別収集です。粗大ごみの受付窓口にて電話やインターネットで申し込みを受け付けて、後日、各戸に収集に行く形です。

利用者は、申込後に振り込みか粗大ごみ処理券を購入する形で手数料を払うことになります。

自治体の粗大ごみ収集のよいところは、安価に不用品を処分できることです。

しかし、戸別収集とはいうものの、利用者は多かれ少なかれ処分するものを屋内から運び出す必要があります。戸建て住宅の場合は玄関前、集合住宅の場合は1階のエントランス付近が通常、指定されますが、収集車が入れないなど環境的な要因で少し離れた場所が指定されることもあり、その場合でも自力でごみを搬出しなければなりません。

いずれにしても、自治体の粗大ごみ収集を利用する場合は、事前にホームページやごみ出しパンフレットで分別区分を確認し、指示されているとおりの方法で出してください。

自治体のごみ処理施設に搬入する

こたつを自治体のごみ処理施設に搬入して処分することも可能です。

ほとんどの自治体が、所有するごみ処理施設でごみを受け入れていますが、ごみの種類により受入先が異なることがあるので注意しましょう。とくに事前連絡なしで受け付けている自治体が多いようですが、事前連絡が必要な自治体もあるので、搬入前の確認は必須です。重量に応じて処理手数料を徴収している自治体が大半を占めますが、なかには粗大ごみ処理券で手数料を徴収している自治体もあります。少数ですが無料でごみを受け入れている自治体もあるようです。

ごみ処理施設を利用すれば比較的スピーディーにこたつを処分できます。この点は大きなメリットだといえるでしょう。しかし、少なくとも車が必要なので、誰にでも利用できる方法ではありません。

不用品回収業者を利用する

片付け関連のサービスを広く提供している民間業者を利用してこたつを処分することも可能です。

ただし、こたつ1台だけを処分するとなると費用対効果がよくないので。以下のようなケースで利用するといいでしょう。

不用品がたくさんある

断捨離、実家の整理など、こたつ以外にも処分する不用品があるときは、不用品回収業者の利用がおすすめです。不用品回収業者の料金は、トラックの荷台を基準に決められていることが多いからです。「積み放題」などの料金が該当します。

処分する不用品がたくさんある場合は、一般的に個数制限がある自治体の粗大ごみでは出しにくい、または出せません。不用品のなかには粗大ごみに該当しないごみもありますから、それらを分別して出すのはけっこうな負担です。

不用品回収業者を利用する場合は分別する必要がないので不用品がたくさんあるシチュエーションでの利用に向いています。

すぐに処分したい

こたつをすぐに処分したいケースでは、不用品回収業者以外にいい方法はあまりありません。車を所有していればごみ処理施設に搬入して比較的すぐに処分できますが、万人が使える方法ではありませんし、運搬するという面倒な作業をしなければなりません。

不用品回収業者は即日の収集にも対応しています。朝でも夜でも休日でもごみを収集可能なのは不用品回収業者だけです。

こたつを廃棄処分するときに気をつけること

多数派ではありませんが、粗大ごみを処分する際に一定の大きさまで解体してから出すよう求めている自治体もあります。また、解体すれば通常の可燃ごみや不燃ごみのときに収集可能としている自治体もあります。

しかし、こたつはヒーター部分、コード、フレームが一体化しており、さらにはテーブルもあるため、ある程度手慣れた人でないと解体して処分することは難しいでしょう。ここはリスクを冒さずに粗大ごみ、もしくは不用品回収業者を利用することをおすすめします。

こたつを譲渡して処分する方法

まだ十分に使用できるこたつなら、必要としている人に譲渡して処分することも可能です。

リサイクルショップなど買取店に査定を依頼する

近くにリサイクルショップがある人は、そのショップがこたつを買い取っていないか聞いてみてもいいでしょう。比較的新しく、状態のいいこたつなら買い取ってくれるかもしれません。「売却できればいいな」くらいに考えておくのが納得するコツ。なぜなら、リサイクルショップの買取価格はあまり期待できないからです。できれば、需要が増え始める冬直前に査定を依頼しましょう。

もちろん、買い取ってもらえないこともあります。この場合は引き取ってもくれないので次善策を考える必要があります。

ネットオークションやアプリで個人売買

ネットオークションやアプリを利用すれば、買取店が買い取ってくれないこたつでも売れる可能性があります。写真撮影や説明文の準備などはありますが、必要としている人が見つかれば現金化できることは魅力です。

地域掲示板サイトで譲渡

お金はいらないので誰かに使ってほしい。こういう場合は地域掲示板サイトの利用がおすすめです。もちろん、フリーペーパーなどの「あげます」のようなコーナーを利用してもいいでしょう。地域掲示板サイトの「ジモティー」は、多くの自治体と提携して不用品のリユースを後押ししています。利用者も多いので譲渡相手を見つけるにはいいサイトです。

まとめ

不要になったこたつは、自治体のサービスと民間業者のサービスを利用して処分できます。

民間の不用品回収業者を利用する場合は、実家の片付けなど、まとまった数の不用品が出る機会に利用するのがおすすめです。エコトラでもこたつを回収しているので、ぜひご利用ください。

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